これまで、羽田空港のラウンジといえばJALやANAなど航空会社のラウンジが中心でしたが、今回誕生したセンチュリオンラウンジは「航空会社に縛られず利用できる」点が特徴。
センチュリオンラウンジとは?
センチュリオンラウンジは、アメリカン・エキスプレスが世界主要都市の空港に展開する会員制ラウンジです。ニューヨーク、ロンドン、香港などグローバルに展開しており、旅慣れた人から高い評価を受けています。一般的な航空会社ラウンジよりも食事や設備が充実しており、「ラウンジに滞在するために早めに空港に行く」という声も多いほどです。
羽田空港のラウンジは、日本らしい和のデザインとモダンな空間が融合し、まさに「特別な時間」を提供してくれます。

羽田空港センチュリオンラウンジのエントランス
ラウンジの場所とアクセス
羽田センチュリオンラウンジは第3ターミナル(国際線ターミナル)制限エリア内に位置しています。出国審査を通過した後にアクセスできるため、海外旅行や出張前の待ち時間を贅沢に過ごすことが可能です。

羽田空港第3ターミナルラウンジ案内
デザインと雰囲気
羽田のセンチュリオンラウンジは、日本文化を感じさせるデザインが特徴です。木の温もりを活かしたインテリアに加え、間接照明を多用した落ち着いた雰囲気は、空港の喧騒を忘れさせてくれます。

着いた雰囲気のラウンジ内
さらに大きな窓からは滑走路が一望でき、飛行機の離発着を眺めながらゆったりと過ごせるのも魅力の一つ。飛行機好きにとっては最高のロケーションです。

滑走路を一望でき、飛行機好きにはたまらない景色
フード
センチュリオンラウンジといえば、やはり食事のクオリティの高さが大きな特徴。羽田では、日本料理をベースにしたメニューが用意されています。

旬の和食を中心にしたフードメニュー
- 旬の食材を使った和食プレート
- 出発前に嬉しい軽めの寿司や蕎麦
軽食レベルではなく「しっかり食事ができるラウンジ」という点が、他の空港ラウンジとの大きな違いです。海外旅行前に最後の和食を楽しみたい方には特におすすめです。

焼き鳥と枝豆、鰻玉子、焼鯖棒寿司、冷やし茶碗蒸し、季節野菜のピクルス

焼鯖棒寿司、海老とイカのクリームパスタ、おから蒟蒻カツ

黒毛和牛すき煮、冷やし茶碗蒸し、銀鱈幽庵焼き

尾崎牛のカレー、味噌汁
ライブキッチン
羽田空港第3ターミナルに誕生したセンチュリオンラウンジの最大の魅力のひとつが、『ライブキッチン』です。専属のシェフや板前がその場で調理し、できたての料理を提供してくれるスタイルで、ラウンジ体験をより特別なものにしています。
時間帯ごとの提供メニュー
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- 朝食(開店〜午前11時頃):フレンチトーストやおにぎりなど、軽めで食べやすいメニュー
- 昼(午前11時〜午後4時頃):シェフがその場で仕上げるラーメン(例:とんこつラーメン)

とんこつラーメン
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- 夕方以降(午後4時〜):寿司職人が握る本格的な寿司(中トロ、尾崎牛、サーモン+いくらなど)

寿司職人が握る本格的な寿司

中トロ、サーモン+いくら、尾崎牛
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- 通時:スライダー(小さめのハンバーガー)などの軽食

尾崎牛のスライダーバーガー
このように、時間帯ごとに異なる料理が楽しめるため、利用する時間帯によって全く違う体験ができるのも大きな魅力です。
臨場感と日本らしさの演出
ライブキッチン周辺は鱗模様のセラミックタイルを用いた和のデザインで彩られており、日本の美意識を感じられる空間となっています。目の前で料理が仕上がるライブ感とともに、日本独自の「おもてなし」を体感できるのも、このラウンジならではです。
注意点
ライブキッチンの提供メニューや時間帯は、日によって変更される可能性があります。また混雑状況により提供数に制限がかかることもあります。
羽田空港を利用する際には、ぜひ時間帯を合わせてライブキッチンを体験してみるのがおすすめです。寿司やラーメンなど「日本らしい料理」を空港ラウンジで味わえる体験は、世界的にも珍しいといえるでしょう。
デザート
食事だけでなくデザートコーナーも充実しています。
羽田センチュリオンラウンジのデザートコーナーとは?
ラウンジ内には「スイーツバー(Sweets Bar)」と呼ばれる専用コーナーが設けられており、ここでは日本らしさを感じられる和菓子(Wagashi)を中心に、季節に応じた多彩な甘味が提供されています。
抹茶やほうじ茶を使ったスイーツ、あんこを活かした和菓子など、羽田空港という国際的な舞台にふさわしい「日本の甘味文化」が体験できるのが最大の特徴です。

提供されるデザートの種類
- 抹茶わらび餅・抹茶ムース
- 黒糖やきなこを使った和風デザート
- 季節の果物を使ったゼリーやプリン
- 和洋折衷のケーキ(抹茶チーズケーキ、ほうじ茶チョコケーキなど)
- 羊羹・最中などの伝統的な和菓子
- 焼き菓子やクッキー(黒ゴマ・小豆風味)
これらは季節ごとにメニューが入れ替わるため、訪れるたびに違った味わいに出会えるのも魅力です。



デザートと相性抜群のお茶
デザートコーナーには日本茶のペアリングも用意されています。抹茶やほうじ茶と一緒に和菓子をいただくと、旅の緊張感もほぐれ、ほっとするひとときを過ごせます。
国際線利用前に、外国からのゲストに「日本らしいおもてなし」を体験してもらえるのも、このラウンジならではの価値といえるでしょう。


和菓子の盛り合わせ
バーカウンターとドリンク
特に注目を集めているのが、バーカウンターです。シグネチャーカクテルから日本酒まで幅広く楽しめるバーは、フライト前のひとときを格別な時間へと変えてくれます。
バーカウンターのデザインと雰囲気
バーカウンターは、藍染をイメージした「ジャパン・ブルー」のタイルや木材を用いた和モダンな空間で設計されています。カウンターの背後には鱗模様のセラミックタイルが光を受けて輝き、日本らしい落ち着きと高級感を演出しています。
窓側に近い座席からは滑走路を望むこともでき、フライト前にリラックスした時間を過ごせます。

提供されるドリンクメニュー
羽田センチュリオンラウンジのバーでは、アルコールからノンアルコールまで豊富なドリンクが揃っています。代表的なラインナップは以下の通りです。
- シグネチャーカクテル:「ブルーバード」― 日本酒「奥飛騨」とブルーキュラソーを組み合わせ、桜の花びらを添えたオリジナルカクテル
- オリジナルカクテル:「ジャパニーズガーデン」「サムライロック」「雪国」など日本らしい一杯
- モクテル(ノンアルコール):抹茶スカッシュや柑橘系ドリンクなど、アルコールを控えたい方にも嬉しいメニュー
- ワイン・スパークリング:赤・白・ロゼ・スパークリングワインが常備
- ビール:銘柄は日によって変わりますが、定番ビールをカウンターで提供
- 日本酒・焼酎:カクテルのベースにも使われる銘柄がそのまま楽しめる
- ウイスキー:「知多」など国産ウイスキーが日替わりで登場
- ソフトドリンク:抹茶ラテ、ジュース、コーヒーなど豊富

楽しみ方のポイント
- 時間帯を意識:混雑時は提供に時間がかかることもあるため、早めの利用がおすすめ。
- 季節メニューをチェック:時期によって新しいカクテルや限定ドリンクが追加されることも。
- フードとのペアリング:寿司やライブキッチンで提供される料理と一緒に味わうと、さらに贅沢な体験に。


旬の和食を中心にしたフードメニューと飲み物
設備とサービス
羽田センチュリオンラウンジでは、食事以外にも多彩なサービスが提供されています。
- 無料Wi-Fiと充電設備が充実したワークスペース
- リフレッシュに最適なシャワールーム
- 子ども連れに嬉しいファミリールーム
- 静かに過ごせるリラクゼーションスペース
- フライト情報を確認できるデジタルボード

洗面台
シャンプー・コンディショナー・ボディーソープ・ハンドソープ・ボディーローションは全てL’OCCITANE。

シャワールーム
出張前のビジネスワークにも、家族旅行前のリラックスタイムにも対応できる万能な空間となっています。
利用条件と入室方法
羽田センチュリオンラウンジを利用できるのは、以下のカードを保有している方です。
- アメリカン・エキスプレス・センチュリオンカード会員
- アメリカン・エキスプレス・プラチナカード会員
いずれも同伴者は2名まで無料で利用可能です。出発便の場合フライト3時間前から、乗継便の場合3時間以上前から利用できます。ただし混雑時には利用制限が設けられる場合があるため、余裕を持って訪れるのがおすすめです。
営業時間と注意点
営業時間 8:00〜22:00(年中無休)※(Lo21時30分)

営業時間
混雑時に入場制限があった場合は、カウンターで電話番号の登録をします。

電話番号を登録したら届くショートメール
そして空席が出来たらショートメールが届きます。

席の準備が出来たら届くショートメール
まとめ:羽田で特別な旅の始まりを
羽田空港に誕生したセンチュリオンラウンジは、旅行や出張の出発前を特別な時間に変えてくれるラグジュアリー空間です。和とモダンを融合したデザイン、美味しい和食やドリンク、多彩なサービスが揃っており、「旅のクオリティを一段上げてくれる場所」といえるでしょう。
これから羽田発の国際線を利用する際は、ぜひ一度体験してみてください。きっと「空港での過ごし方」が大きく変わるはずです。
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